2009年5月21日木曜日

ガーデニング・ウィーク

 5月というと、真っ先に気になってしまうのは、大型連休をどのようにして過ごすか、この一点ではないでしょうか。はたして皆さんはこの5月のゴールデンウィークをどう過ごされたのでしょうか、お聞きしたいところですね。もっとも、大型連休とは言うものの、昨今、世上を賑わす「新型インフルエンザ」の影響もあって、思っていたより遠出をする人は少なめではなかったかと推察致します。但し、海外旅行組は、大型連休に入る直近で「新型インフルエンザ」騒動が起きても、「せっかく休みをとったのだから、今さら海外行きは止められません」と言ったところでしょうね。そこから例年の如く、成田空港は賑わいを見せていたのではないかと思います。
さて、今年のゴールデン・ウィーク、我が家では一体何をして過ごしたかといいますと、ちょっとお恥ずかしいのですが、普段の日常生活で困っている事の解決、日常品として足りていないものの購入をはじめとする「生活リメイク行動」(私が勝手につけましたが、要はお買い物です)に勤しんだところです。特に、私自身に関して言えば、「長靴」の購入です。
「えっ、長靴?今時いつ履くの?」といった感じかもしれません。
確かに、私も小さい頃は、「あんな長靴なんてダサイ、絶対履くものか」などと言ってはいました。しかし、私も今年で4回り目に入った年男です。いつまでも、そのような容姿・ルックスにこだわりをもつ年でも無くなってきました(う~、寂しいねぇ~)。例えば、私自身通勤や地元回りの際には、自転車(ママチャリ)を利用するのですが、雨の降りしきる日に自転車に乗っていると、どうしてもペダルを漕ぐ足元、特に踝近くがどうしても雨でぬれてきてしまい、そのジットリ感は余り気持ちのいいものではありません。長靴があれば、靴下もズボンの裾も濡れませんし、そもそもこれまで履いていた革靴が濡れて痛むという事も無くなります。「うーむ、これは倹約にも繋がるワイ」なんて感想を漏らしながらも、「何でもっと早くから長靴を履かなかったんだろう」なんて感想を漏らす年頃です。また、私の趣味の中の一つに「観賞魚飼育」というのがありますが、この冬、我が家の池の掃除に際して使う長靴が水漏れをするので、気持ち的にも冷たくかつ寒い状況下で池の掃除をしなければならない有り様でした。
ここまで話してきますと「もっと早くに、さっさと長靴を買えばいいじゃない」といわれそうです。確かにおっしゃる通りでして、いつも道を歩いていて靴屋さんを見かけて立ち寄っては、お店のご主人に「長靴はありませんか?」と尋ねたりしていたのです。しかしいつも、「長靴は、今はもう置いてないんですよ~」と言われるのが大半で、ごく偶に「ハイ、ありますよ」と言われ、「やった!」と喜んでみても、それが調理場用の白い長靴だったりしたものでした。結構売ってないものです。いま時、長靴は…。
この大型連休に入る前に、たまたま新聞折込チラシを見ていて目に留まったのが、我が家からそう遠くないところにある大規模な・何でも有り的な「某ホームセンター」のカラー刷り広告です。そこにしっかりと載っているではありませんか、ナ・ガ・グ・ツ。しかも写真からして見事な黒光り・光沢を放っています。
「これですよ、これ。もう買いに行くしかない」
大型連休に入るや否や、荷物の沢山積める軽四自動車で買い出しに向かいました。何せ、大型連休中です。開店時間の午前10時にはしっかりと混みはじめるだろうとの予想のもとに自宅を出発し、開店とほぼ同時にこの大規模ホームセンターの屋上駐車場に滑り込んでいきました。もう次から次へと車が滑り込んでいきます。こういった光景は、よくテレビの画面で見かけるなと思いきや、日本の自動車を海外に輸出する為に、港に停泊中の大型輸送船舶に、次々に大量の自動車を積み込むときがそうですね。
満車になる手前ぎりぎりで車を置く事が出来て一安心した後、その後は早速買い物用カートを押しながら、辺りを物色し始めました。一番のお目当ては、広告にあった「紳士軽半長靴」と我が家の池の掃除用としての「紳士カラーブーツ」です。発見次第直ぐ購入したわけですが、このときの心境は、やっと目的を達成したといわんばかりの、あたかも登山家が登頂に成功した時の心境です(何で山登りをしない私がその心境がわかるのか、ちょっと不思議…)。

お目当ての買い物が済んで、後は適当にホームセンター内を見回り、さっさと帰えろうと思って外に出てみたが最後、あるわあるわ植木が、家庭果樹の苗木が、綺麗な花々が、赤玉土が、腐葉土が、堆肥が…。こうなってしまうと、私の趣味の中の一つ「家庭果樹栽培と園芸」への熱い思いが込み上げてきてしまうわけです。しかも今年は、園芸を少しでもかじっている方ならお分かりの特別な年なんです、アニバーサリーなんです。ディズニーランドの25周年にも匹敵するかも知れませんよ!!(実は、ディズニーランド、ディズニーシーの遊園も趣味です)。
実を言いますと、今年は「サフィニア20周年」なんです。
「サフィニア」とは、春から秋にかけて咲き続ける花のことです。
~鮮やかな花色、丈夫で豪華、秋まで長く咲く「サフィニアパープル」の衝撃的なデビューからはや20年。年々サフィニアを愛する者は増え続け、それに比例するかのように、毎年数々の、花への思い入れ、花との出会いからエピソードまでが育まれる。20周年を迎えた今も、新しい色、新しい商品が生まれ続け、そのラインナップは止まることを知らない。とりたてて園芸好きでない方も知っているはず。街角を歩いて周囲を見渡していると、必ずと言ってよいほど目に飛び込んでくる花。ある時は、殺風景な家の周りを華やかにし、ある時は、毎年道路沿いのフェンスに吊り下げ式で飾りたてる。日本国内はもとより、テニスの国際大会のウィンブルドンの会場や、南フランスの街に溢れている光景は定番とも言える。それほどまでに世界中で愛されている花、それがサフィニア~
大分大袈裟になってきましたね。今回私が久しぶりに買い求めてしまったのは「イエロー」「ストロベリースカッシュ」「ディープパープル」の3色ですが、ものはついでにと言う事で、今回始めてチャレンジすべく「ミリオンベル・チェリーピンク」「同・プラチナピンク」も購入してしまいました。それと後は、赤玉土25リットルを一袋買うだけです。腐葉土や堆肥・肥料だけは我が家にありますから…。
さあ~、咲かせ続けますよ~、サフィニアとミリオンベル!!
今回のゴールデンウィークは、ガーデニングウィークとなってしまいました。

桜を愛でることができるなんて・・・

 お花見シーズンもこの東京では一段落して、ほとんど葉桜になってしまっている桜の木に、もはや道行く人々もあまり関心をもたない時期となりました。元来お酒やタバコを嗜まない私も、今年はたった一回こっきりではありますが、3月28日の土曜日の夕方、豊島区営グラウンドで行われた「さくら祭り」に参加してきました。
この「さくら祭り」も、昭和50年代の半ば頃に地元町会の人たちが集まって、毎年3月の最終土曜日に実施したのがきっかけと聞いております。その「さくら祭り」ですが、今回の私が参加しますグループの集合時刻は、午後7時と聞いていましたので、その10分前位に行ってみたところ、既にブルーシートがあちこちに敷かれ、その中心部前方には、特設ステージが設営されていました。当日は結構な肌寒さでしたし、また桜の花それ自体が2分咲き程度でしたので、「こりゃきっと参加者もまばらだな」と思っていましたが……、いやいやどうして、なぜかくも桜は日本人を引き付けてしまうのかと思い知らされるような参加者でした。しかも、ブルーシートの前には、何やら白っぽいプラカードが立ててあり、何か書かれています。「何が書かれているのだろう」と思って覗き込んでみると、参加町会と各種団体の名前が書かれていました。第2地区区政連絡会から4町会が、第12地区区政連絡会から2町会がそれぞれ参加し、陣取っていました。また、会場が区営グラウンドですから、豊島区体育協会のプラカードもあり、体協役員の皆さんの顔ぶれも目立ちました。
 いざ宴会に入って、私はぶるぶると震えながら、冷たいビールと日本酒、そしてお弁当を頂戴したわけですが、こういう状況ではいくらアルコールを飲んでも体が温まらないことが分かりましたし、その一方で、ほろ酔い気分で会場内をふらついている人がうらやましくも感じちゃいました。特に、しこたま飲んだ後「あの後は覚えちゃいね~」という人がいるかと思いますが、私からすれば、そういう人は、人生の達人に見えてしまいます。
会場内ステージではカラオケやコーラスで盛り上がっています。こっちは寒いぃ~。でも、お呼ばれした形での参加でしたので、むやみに帰れない経緯も抱えています。つくづく夜桜見物の場合は、時間・場所等から、しっかりと出・欠を決めなければ…、そう感じた夜でした。

今年、東京での桜の開花の具合は、特に学校などの入学シーズンに、どんぴしゃと言えるでしょう。新年度を、桜の花を愛でながら気持ちよくスタートを切った方は、さぞかし多かったかと思います。
新年度の豊島区の公立小・中学校の入学式は、4月の6・7日に行われましたが、ずれの日も桜満開の中で執り行うことができました。これも、私の記憶では珍しい部類に入る現象だと感じていますし、私自身、自分の小・中の入学式は雨の日だったと記憶しているので、うらやましい思いを抱きながら、母校の高松小・千川中の体育館内にて、音楽に合わせ手拍子をとりながら入場してくる新入生を迎えました。
この公立小・中の入学式の前になりますが、4月の2・3日と、母校の立教大学の入学式が、池袋西口にある東京芸術劇場を会場として執り行われました。大学の入学式ですから、保護者の方の数も当然増えますし、立教はこのところ学部を新設した経緯もありますので、会場の東京芸術劇場にも一度では入りきれず、各学部に分けたことは勿論、期間も2日間にわたって実施しました。このときの池袋西口公園の桜が、ぱっと見た目ですが、8分咲きといったところで、しっかりと咲き誇っている様が、その日のあっぱれな快晴とも相まってとても美しく見えました。
両日とも、豊島区やとしま未来文化財団をはじめ、地元の各種団体さん(NPO法人ゼファー池袋まちづくり、池袋西口商店街連合会、そして豊島立教会)が、新入生は勿論その保護者の皆さんに対し、さまざまな歓待を展開しました。
私は両日とも、池袋西口公園内にて毎年恒例の新入生歓迎無料ソフトドリンクのサービスをしていました。今回も、各学部の入学式が終わって、会場から出てくる新入生の波に洗われるが如くでしたが、ふと気がつくと、公園内の円形の噴水の方から、人の列が風船につながっている紐のように伸びてきていることに気がつきました。なんだろうと思って近づいてみますと、噴水の前に、白字で「立教大学『祝』入学おめでとうございます」と書かれた、紫色(立教カラー)の立て看板があり、噴水とその後方にある桜の大木を背景として記念撮影をしているのでした。「これは確かに素晴らしい思い出の一コマが撮れるな」と感じたと同時に、先端の方では既に母校の先輩が並んでいる人達の気持ちを察して、回転をよくしようと、カメラマンをしてあげていました。「本橋君も手伝いなさい!!」。先輩に促され、私も早速カメラマン(下手なんです、私)ということになりました。先輩とそれぞれ手分けして、次の撮影を待っている方のカメラマン役を順繰りに務めるという形が、誰彼と言われることなく自然と出来上がりました。
ファインダー越し(デジタルカメラ越し?)に視界に入ってくる新入生の何と初々しいことか。また、ご自身のお子さんの大学入学を祝う親御さん達の何と晴れがましい表情と雰囲気か。当日の快晴、空に向かって溢れ出る噴水の音、そして背景にそびえる桜。その場を包みこむすべてのものが、私たち新入生歓迎部隊のメンバー一同をも包み込んで、楽しくも晴れやかな気持ちにしてくれました。初日の4月2日は所用のため途中で抜けてしまったのですが、翌日もまた同様に記念撮影の列ができだろうと推測し、混雑を見込んで、私の事務所に出入りしているの若者を3人を、急遽カメラマン役として動員しました。一人は学習院大学3年生、もう二人は同じ中央大学2年生といったメンバーでしたが、三人とも一様に、自分達の頃の入学式について感想を漏らしていました。先ほどの初々しさもさることながら、こうしてOB・OGがテントを張ってまでして無料ドリンクを配ってくれるなんてなかった旨の感想を漏らしていました。
さて、新入生達が夢と希望を持って入学した後、真っ先に話題になる事柄は、なんと言っても東京6大学野球ではないでしょうか。4月の11・12日が春季リーグ第1週ですが、わが母校立教大学野球部は慶応大学と対戦、初戦は勝ったものの、第二戦を落とし、一勝一敗で迎えた第三戦の13日、慶応の投手に散発4安打に抑えられてしまい、結局12対0で大負けを喫してしまいました。
12対0かぁ~。今年は桜を十分愛でることができたし~。こんな桜の花の散り際のような負けっぷりも……、今年は許せちゃう…かも。