2009年11月15日日曜日

特色あるまつりづくり ~第10回東京よさこいと第32回江戸川市民まつり~

 9月の下旬頃でしたでしょうか、江戸川区の多田正見区長から、各23区の区議会議長に対して「第32回江戸川区民まつり」の招待状が届きました。A4版のレジュメ、パンフレット、そしてご案内状と、その送付資料から、長い歴史としっかりとした運営ぶり、さらには江戸川区の自信と誇りを感じさせられました。そうなってくると実際この目で見なくては気が済まなくなってきてしまうのが私です。当日10月11日の日曜日は、午前10時から「第4回東京よさこいin大塚」、午前10時45分から「第8回池袋本町商人まつり」と、たて続けに大型イベントが盛りだくさんに入っていましたが、ご列席者の皆さんのご協力もあって無難にこなし、何とか正午実施のメインイベントの「場内パレードとセレモニー」、そして「花自動車コンクール」に間に合わせるべく、すぐさま車に飛び乗って、首都高を利用し、一路まつり会場の「都立篠崎公園」を目指しました。
~昭和51年(1976年)9月19日に発足した、「江戸川区町会・自治会青年部等連絡協議会」で、青年を含めた区民ぐるみの催しができないかという声があがり、実行委員会が結成。 青年たちが目指したのは、タレント抜きの完全な手づくりのまつり。青年部等連絡協議会では、まつりを実現させるため中里区長に相談。区長は、昭和53年(1978年)10月10日付け広報えどがわ「区長随想」で、そのときの様子を次のように記す。「初めての“区民まつり”は大成功でした。これは、2年ほど前に発足した町会自治会青年部等連絡協議会が心に描いた若者の夢なのです。最初は私も本当にうまくまとまるだろうか、情熱だけで内容が伴うだろうか、と迷ったものです。それから各地で盛上がる地域祭の様子を種々見る度に、区民ぐるみの祭りもうまくいくのではないかと自信を持つようになりました。そして、6月頃から80にも及ぶ諸団体に相談したところ、是非にという声が多く、予想もしない程の熱意と協力で、立派な祭として実ったのです」~
 首都高速から降りて、程なく江戸川区内へ入ってくると、景色は確実に本区とは違ってきます。まずは、土地にゆとりがありますし、また妙にビニールハウスの畑が目に付くようになりました。「これは一体何の栽培をするのだろう、もしかして『小松菜?』かもね」(因みに、来賓お土産が「江戸川おかみさん会の小松菜うどん」でした)、そんな想いを擁きながらも、高層ビルやマンションをあまり見かけない江戸川区内の風景から、自身の視線のゆれが、都心に居る時よりもゆったりしていることに気づく有様です。その後私の目に飛び込んできたものは・・・、今では懐かしい紅白の「アドバルーン」でした(小さい頃、よく自宅から池袋のデパート上空のアドバルーンを見つけては、親に買い物をおねだりした記憶があります)。次に私の見たものは・・・、いやはや何とも言えないスケールでした・・・。会場内を来賓受付で頂いたマップを頼りに動き回り、ようやく来賓席に到着し、多田区長と共に場内パレードを見学することが出来ました。
~今年で、32回目を迎える「江戸川区民まつり」。記念すべき第1回は、『ひろげよう ふれあいの輪を』がテーマ。昭和53年(1978年)10月1日都立篠崎公園で開催。来場者数は約20万人。開催時間は、午前10時から午後8時までと、現在の午前9時から午後4時までに比べ、3時間長く開催。広場数は4つ(縁日広場、おどり広場、芸能広場、出展広場)と、現在より少なかったものの、午後8時のフィナーレには、豪快な打ち上げ花火と華麗なナイヤガラの滝、子どもたちのトーチサービスを実施、炎で会場を彩る派手な演出を行なっていた。
 その日の夕方からのメインスケジュールは「第10回東京よさこい」の表彰式への出席と賞状授与でしたので、午後6時半までには来るようにとの先輩の指示に従い、池袋西口の特設ステージ会場へ。目の前では、歴戦のつわものよさこいチームが演舞をしていました。思わず、昼間の「江戸川区民」まつりと比較してしまいましたが、どうしてどうして、こちらはこちら、あちらはあちらと言える、力強い特色がお互いにあることが見て取れます。焦ることなく、お隣に気をとられることなく、目の前のよさこいを育てる事が大事だと私は思いました(それにしても立教大学のよさこいチームはないの?)。
 
~参考~
第31回江戸川区民まつりのデータ(昨年)
参加者: 55万人
参加協力団体: 391団体 19,610人
場内パレード: 31団体 3,163人
ミニSL 乗車数: 約2,800人
迷子保護: 97人
もぎ店: 約9万食
都市交流コーナー: 8都市2団体
「安曇野市、鶴岡市、南魚沼市、城里町、長井市、八丈町、魚沼市、大島町、JA、町青協」
駐輪場: 9ヶ所 6,500台
ゴミのリサイクル: 空き缶、空きビン、ペットボトル、段ボールなど6,160キログラム
中止の回数: 残念ながら中止ということが、これまで30回のうち、3回あります。 (1)昭和60年(1985年)の第8回は雨天のため当日中止を決定。 (2)昭和63年(1988年)の第11回は、天皇陛下のご不例により中止。 (3)平成3年(1991年)の第14回は異常な長雨により事前に中止を決定。