2014年3月31日月曜日

秋、力強い歩みの連続≪平成24年10月≫

 ここ10月に入りまして、なんだか急に秋風が爽やかに肌にしみる好季節となりました。皆様におかれましては、さぞかしお健やかにお過ごしのこととお察し申し上げます。

と言いますのも、何せこの夏は暑かったですから、例年よりも体調の維持管理に腐心された方も多かったかと思いますし、実際に体調を崩され、えらい目にあわれた方もいらしたかと存じます。そういった方にとりましては、ここ最近の陽気は、さぞかし有り難いのではないでしょうか。

 そうした今年の夏の暑さからの解放!! ともいえる今日この頃、それぞれの地域におきましては、お祭り、運動会、そして文化祭と、毎年の恒例行事が続いております。私の地域の方でも、幼稚園と小学校の運動会、区民ひろばの作品展と舞台発表会、そして小・中学校の文化祭等が、これでもかこれでもかと言わんばかりに目白押しとなっております(これがやがて11月に入っていきますと、大学の学園祭が花盛りとなるのでしょうね…)

 はてさて、この弛むことのない一連の流れには、曲がりなりにも地元町会の代表世話人のお役を仰せつかり、町内ラジオ体操、盆踊り、長崎神社祭礼と切り盛りしていく側ないし設営者側に立っています私も、関係各位の皆様のご尽力やご熱意、さらにはその力強い歩みに、ただただ頭が下がる思いであります。と言いますのも、それぞれの催し物のどれ一つをとっても、最前線で働く人、それを支える人、そしてその人達を指揮する人ないし責任をとる人がいなくてはなりませんし、しかもそれらの一連の動きが、いわゆる老・壮・青のバランスある中で繰り広げられていくと同時に、先輩方から後輩へむけた伝承という暗黙の知的営為も組みこまれているわけですから…。

 ちなみに、つい最近私が足を運んだものの一つに、地元の千早地域文化創造館で行われた「第35回あゆみ展」というものがあります。この「あゆみ展」では、ここを利用している多くの自主グループの皆さんが、ご自身の作品を展示したり、舞台の発表をしたりして楽しいひと時を過ごすとともに、趣味豊かな人生を謳歌しています。

今回は、1013日の土曜日に開催され、そこでの作品の展示には、陶芸、絵画、書道、手芸等があったり、舞台発表の方は、コーラス、ダンス、朗読と語り等がありました。この「あゆみ展」には、陶芸をしている私の従兄弟が「グループ陶」に所属していて、毎年力作を展示しているところから、初当選して以来毎年欠かさずに出席していますし、今回もその従兄弟と会場でおちあいまして、作品についての説明は勿論のこと、その際の苦労話(?)にも花が咲き、素人の私なりに、「フムフム」と頷きつつ、誠心誠意耳を傾けてまいりました(でも、陶芸の世界はよう分からん~、ゴメンよ~我が従兄弟よ!!)

さて、既にご案内の通り、地域文化創造館は、駒込、雑司が谷、巣鴨、南大塚、そして千早と、豊島区内に全部で5館あるわけですが、埼京線を挟んで西部地区側にあるのは、何とこの千早の一館のみとなっており、そのせいか利用者の皆さんもかなり遠くの方からお越しになる方が散見されます。実際、私の従兄弟も池袋に住んでおりまして、趣味の陶芸をするためにわざわざ千早まで、ある時は有楽町線で、またある時は自転車で足を運ぶといった具合ですが、地下鉄なり自転車なりを利用するにしても、千早地域文化創造館それ自体、「要町36号線」よりもさらに西へ奥まったところにあるだけに、交通の不便さは否めないところがあります。利用されている区民の皆さん方からすれば、やがて出来上がるであろう「(仮称)西部地域複合施設」が待ち遠しいかもしれませんね…。

 その複合施設、皆さんはご存知でしょうか。総事業費は約45億円といった施設で、その斬新な全体像ないし立面図は、既に広報物などでご案内されているところです。図書館機能、資料館機能、区民ひろば機能などなど複数の施設が同居する建物となっており、西部区民事務所として使われている旧平和小学校を解体してその跡地に建設されることになっています。

いよいよこの西部地区もダイナミックに変貌していくことになるわけですが、それにしても当該複合施設がその地域に親しまれるかはまだまだ予断を許しません。その意味でも、地域に愛される価値ある施設にしなくてはなりませんよね…。そうした思いから、私自身は、複合施設建設に際しては、311の教訓を生かす意味で、施設利用者や避難住民向けの「非常用飲料水確保の為の専用井戸」を作るべきであると考えていますし、行政の側にも伝えています。そのヒントにもなったのは、昨年の秋ごろ、たまたま世田谷区の動きを聞かせてくれた、自民党東京都連の青年局仲間で世田谷区議のSH氏からの「今度、うちの区役所本庁舎の脇に、井戸が出来るんだよね~」との話でした。

なんでも世田谷区の本庁舎には約2400人の職員がいるとのこと、そして有事の際、これらの職員の三日分の飲料水を確保するとなると、500mlのペットボトルで14000本が必要になるとのこと。これだとそもそもペットボトルの保管場所にも事欠く有様ですし、また数年に一度は新しい水に買い替えなくてはなりませんが、その金額として約250万円かかるとのこと。それならば、深さは約100メートル強は必要となってしまい、その掘削費用として、約3700万円かかってしまうものの、専用井戸を掘ってしまった方が、費用対効果の点で後々楽だとのことです。もちろん、電気でくみ上げるわけですが、有事の際には非常用発電機でもって対応できるようにしてあるのと、そもそも東京都の条例で、井戸からの取水は110トンを超えてはいけないこととなって入るものの、約2400人分はそれ未満であることが分かっているとのことです。

このような設備があれば、本当に地域住民の皆さんにとっては頼もしい施設となって映る事でしょうし、まさに311を踏まえた時代状況にもかなった施設でもあると言えるでしょう。また、是非ともこう言った設備を、南池袋にやがて出来る本区の新庁舎にも作ってほしいところですよね…。なにせ地域住民の先程の力強い日々の歩みは、地域のよって立つ基盤の中に安全・安心があってはじめてもたらされるものですから…。